※この記事はオールジャンルアドベントカレンダー「某鯖01 Advent Calendar 2022」の参加記事です。
2022年。もはやインターネットにおいてe-Sportsとは?という説明は必要ないほどに、対戦ゲームの競技シーンは文化として定着し、ゲームが上手い人間がその腕前で飯を食うという世界は当たり前のものになりつつある。
しかしその世界の中身は、激動の一言だ。競技タイトルの話である。
e-Sportsと言っても、スポーツという単語がそうであるように、無数のゲームタイトル(≒競技)が存在している。そしてそのそれぞれの競技の規模は、文化としてまだまだ黎明期であること、あるいはそもそもゲームというコンテンツ自体に一定の賞味期限があることから、非常に急速な拡大や縮小を起こし続けていると言っていいだろう。*1
対戦ゲームが身近ではない人でも、動画コンテンツが激しい流行り廃りを繰り返しているのと、同じことが起こっていると考えればわかりやすいかもしれない。
さて、そんな激動のe-Sports界で、ゲーム自体はとても長い歴史と伝統を持ち、大会も継続して行われてきたタイトルが、2020年代になってついにプロシーンを確立したことをご存知だろうか。
そのジャンルこそ、「音楽ゲーム」。全く知らない、という人はいないだろう。ゲームセンターで太鼓やボタンを流れる音楽に合わせてしばきまくったり、スマートフォンやタブレットを流れる音楽に合わせてしばきまくる、アレのことだ。
音楽ゲームのパブリッシャーの中で最大勢力の一つと言えるKONAMIは、自社音楽ゲームブランドである『BEMANIシリーズ』において、2005年ごろから公式大会を年一回ペースで継続して開催している。2022年現在、KONAMI Arcade Championship (KAC)という名前で、既に二桁回の歴史を持つ。その一方でこのKACはあくまで最強のプレイヤーを決める大会で、賞金はかかっていない。
そして、そのKONAMIがとうとう発表し、2021年から本開催されている競技シーンであり、プロリーグこそが、「BEMANI PRO LEAGUE」(BPL)なのである。
先に言おう。BPLは、音ゲーマーとしての贔屓目を抜きにしても面白い。LoL、CSGO、Valorant、PUBG、HSなど、自分は様々なゲームの競技シーンを何年も視聴していて、目が肥えている自負がある。その上で、メジャータイトルに全く劣らぬ魅力があると自信を持って言うことができる。
この記事ではそんなBPLの特徴や魅力を、音楽ゲームをプレイしていない人から、既にBPLを視聴しているという人まで、幅広い層を想定して、全てのゲーマーに伝えていきたい。
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