俺と競馬とウマ娘、そしてミスターシービー

 

 結論から言うが、俺は今ウマ娘のアプリを「かなり」やっている。起きている間ずっとやっていた日もある。G1とURAのトロフィー計35個はもう埋まった。30人満員御礼のサークルで、なんとリーダーをやらせてもらっていたりもする。

 しかし、俺のちょっと前のSNSでの言動を知っている人は、「お前ウマのアンチだったろ?」と思うかもしれない。それはある程度正しいし、その時抱えていた不満点が別に氷解したわけでもない。そこで、せっかくブログなんて便利なものを使っているわけだし、この際全て言語化してしまおうと思い、この記事を書き始めた次第だ。

 競馬を知らなくても読める。ウマ娘も別に知らなくていいと思う。メインコンテンツは俺の自分語りだ。サークルメンバーには恥ずかしいからちょっと読んで欲しくないかもしれない。そんな記事になる予定だ。

 

 

俺と競馬

 俺が人生で初めて競馬を見てから20年、自分の意思ですすんで観るようになってからは約9年が経つ。それ以来、オタク趣味と同じ、あるいはそれ以上の強度の柱として、俺の人生(の特に週末)を彩り続けているのが、競馬だ。

 競馬の魅力は多岐にわたる。単に速さを競うスポーツとしてのもの。馬が走る姿の迫力と美しさ。武豊を始めとする、騎手たちの技術のぶつかり合い。血統を繋いでいく、という人間のスポーツでは中々お目にかかれないロマン。そして忘れてはいけない、成人してからは賭博にも興じている。

 

続きを読む

人類はそんなに愚かじゃないと思います

 

 こんにちは!

 このブログをお読みになっている皆さん、人類って愚かだと思いませんか??? 僕はそう思います。(+1人類は愚かポイント)

 今、謎のポイントが加点されましたが、これは後で説明します。

 

 ”人類は愚か”、昨今のインターネットでよく使われる呪文。使い方は簡単で、人類が愚かさを露呈したニュースを見た時や、自由に生きる愛玩動物と、重力や法、様々なしがらみに囚われて苦しみながら生きるヒトを比較する時に使う人が多い。もっとユーモアに寄ったところでは、何かミスをしてしまった際に、自虐のツイートの締め文句として使うケースも目にする。

 この短文の生まれはさておき、去年から爆発的に増えた理由は言うまでもなくCOVID-19の流行である。確かに2020年は、結果論で言っても既存のモラルと照らし合わせても、権力側の施策や、個人やメディアの極端な思想、言動が失敗を繰り返した年であったし、それに対する民衆の反応も、無責任で攻撃的だったように感じる。

 ”人類は愚か”と口にする人の急増に頷けるほど、確かにここ最近、愚かな人類のバーゲンセールだったのだ。(+1人類は愚かポイント)

 ただ自分は、この構文は流行り言葉として擦るにはちょっとリスキーが過ぎるとも感じている。

 

 そもそもこの短文は、わずか5文字でありながら「マウンティング」と「主語が大きい文章」というクソデカ危険要素を多分に内包している。

 勿論そんな攻撃的な意思を以って、本気の人類への侮蔑を込めてこの文章をインターネットに投下している人間は多くはない。だからこそ、考え方が無意識のうちにそちらに寄ってしまうリスクがある。

 やっている人はわかる。”人類は愚か”と言うのは気持ちが良い。何故なら実際に人類は愚かで、まともに生きていればいるほど、強い言葉を口にする機会は中々無いからだ。そしてその安易な快感に身を委ね、所詮自分自身もまた愚かな人類という事を忘れた瞬間に、その人間のインターネットユーモアは終わる。

 主語の大きい自虐は全方位disと紙一重であり、「人類」は誰がどう見てもネタとして昇華されるには、恐らくギリギリで主語として小さい。

 ですからこの記事では、自戒の為に人類は愚かポイント(以下、JOP)を付けています。人類に対して意識的であれ無意識的であれマウントを取るたび加算されるこのポイントは、5ポイントに到達することでこの記事が強制終了し、僕は懺悔室に入ることになります。

 

 さて、この記事で諸賢に何を伝えたいのかというと、無意識な選民やマウントから逃れるための、”人類は愚か”への処方箋だ。

 

続きを読む

その背広の中身さえも(【ギンコ・ビローバ】樋口円香に関する諸考察と感想文)

(当記事は延々と樋口円香の話をします。直近の限定pSSR【ギンコ・ビローバ】の内容を中心に、ありとあらゆるコミュに関するネタバレを含みます

 

 

!Caution!

この記事は2020年10月に書かれた記事です。よって当時存在したコミュについてしか触れていません。

G.R.A.D.編や【ピトス・エルピス】については以下の記事をご覧ください!

 

 

 

 アイドルマスターシャイニーカラーズ、遊んでますか?僕は遊んでいます。

 ちょうど四か月前、ノクチル最初のユニットイベント、天塵が出る直前ぐらい。その時点での公式供給をベースに、感じたことを書いただけの記事を出しました。

cranetrick.hatenablog.jp

 

 結構なPVを頂けたのもあり、樋口の事を知りたいという欲求も尽きる気配が無かったので、「次のpSSRが出たらそこまでのコミュで区切ってまたなんか書くか」とか思っていました。天塵以降もサポコミュやアジェンダ・ハロウィンとかいっぱい供給あったし、かつての自分の妄想と答え合わせするのも楽しそ~~

 そして2.5周年Pカップが終わって*1、180連で迎え、家帰ってコミュを見ました。Trueを見ました。

 

 甘えたことを言ってられなくなったので今こうして書いています。予定は変更、とにかくこの新カードについて自分の中で整理したい。確固たる解釈のアウトプットではなくただのブレインストーミング

 

 コミュ未読の人にはネタバレというより何言ってるかわからん文章になると思うので、さっさとガシャ回して引いてきてください。霧子もめちゃくちゃ強いし、次回更新の限定アルストに担当がいるんでなければ多分ここに全力が板です。

 

  • S1:『囀』
  • S2:『信』
  • S3:『噤』
  • S4:『偽』
  • True:『銀』
  • 雑記

 

 

*1:樋口円香7位でした。ありえん疲れた

続きを読む

近況2k20

序文

 あまり心身の調子が整わない日々が続いている。

 長く激しかった梅雨時には、フォロワーにも慢性的に体調を崩している人が散見された。しかし自分に関して言えばその頃の方が調子がよくて、ここ数日どうにも睡眠がうまくとれない。今日も3時間で起きてしまい、二度寝叶わず朝を迎えた。

 こういう時はブログに限る。書きたいことは特にないから、あまり面白くない記事になるだろう。しかしこれはまるで他の記事は面白いと思っていそうな文章だが、まあ相対的なものとして理解してほしい。

 

 

2k20

 2020のこと2k20って書くやつ、結構カッコいいと思う。アメスポゲーの年度バージョンに使われてるイメージしか無いのだけど。社名とのダブルミーニングなのかタイトルが先なのかは調べてないからよくわからない。

 kの意味するところは接頭辞キロで、軍資金や消費額をこれを使って表記するやつなんかは結構なじみ深い。つってもコンマ文化の英語圏でKやMが使いやすいのはわかるが、日本語は万で変わってくからまあちょっとしたカッコつけや省略以上の意味はないと思う。俺は好きだけどね、ちょっとしたカッコつけ。

 まあ脳まで音ゲーに染まった俺たちがクレ表記でなにか言い出すよりはよほど汎用性が高い、かも。

 

 近況 - Singspiel (読まなくても大丈夫です)

 当記事のタイトルはこの記事の2020年版だという事でしかない。今見返すと文章のスタイルも感情も全然違って結構面白い。当時は大学2年生。今は大学4年生。なぜ3年経過している?まあいい。

 大事なのは俺に残された時間は当時も今も残り2年という点で共通していることだ。その話から始めよう。

 

続きを読む

透明と無色は別物(シャニマス 樋口円香に関する諸考察と感想文)

(当記事は延々と樋口円香の話をします。ノクチルのp共通コミュ、sRコミュ、樋口の一枚目pSSR全コミュとTrue、信頼度ボイスあたりは平気でネタバレして延々やります。よろしくね)

 

 

!Caution!

この記事は2020年6月に書かれた記事です。よって当時存在したコミュについてしか触れていません。

【ギンコ・ビローバ】や【ピトス・エルピス】については以下の記事をご覧ください!


 

 

 アイドルマスターシャイニーカラーズ、遊んでますか?僕は遊んでいます。歌姫周回はアイドルロードでも出来るけど、グレ6は限定がいないと話にならないからグレフェスよりPカップの方がユーザーに優しいイベントだな~とか思う程度に遊んでいます。

 とはいえ去年の晩夏に始めた直後にスマホぶっ壊してしまい事実上引退、プレイ期間は10日間くらい。復帰のきっかけは、みなさんご存知あのアイドルTwitterで見かけたことでした。

 

 (融和はしてるけどデレてはないのでヨシ!)

 

 即堕ちしたのは樋口じゃなくて俺の方だったようだね。まあさておきそれ以来樋口担当としておシャニ真面目にやってます。どんくらい真面目かって言うと、

 

f:id:cranetrick:20200622173325p:plain

f:id:cranetrick:20200622172531p:plain

10日間ずっと歌姫周回するのは思ってたよりしんどかった。

 というわけで、ここまで惚れ込んだキャラクターは久しぶりなのでお気持ち表明でもしようと思います。近いうちに来るユニットイベで公式と矛盾してもし~らね。

 

  • 作中編
    • 1.1 プロデューサーvs樋口円香(共通編)
    • 1.2 プロデューサーvs樋口円香(pSSR編)
    • 2.1 浅倉透vs樋口円香
    • 2.2 福丸小糸vs樋口円香
    • 2.3 市川雛菜vs樋口円香
    • 2.ex 283プロvs樋口円香
  • 盤外編
    • 3 オタクvs樋口円香

 

続きを読む

俺たちの「バーチャル」がナニかってのは全部kz御大が教えてくれたって話


 自分がバーチャルYoutuberを視聴しない理由を言語化する試みは結構簡単だった。

 それは人が遊ぶのを見てるより自分がゲームで遊びたいとか、そもそも配信者を見る土壌が自分の中になかったとか、まあ色々あるのだが、最たるものは「Virtualの解釈違い」だったのかな、という気がする。

 

 バーチャルリアリティーと聞いて夢描いた経験は現代を生きる人間ならば必ずあると思っている。少なくとも俺はある。

 その世界観の基軸はまあ.hackでもSAOでも何でもいいのだが、何か自分のインターネットとバーチャル人格への期待の出発点はロックマンエグゼだったような気がしてならない。

 ここには大きな違いがある。仮想「現実」すらもそれを生きるのは結局我々であり、リアルとインターネットの交錯は現実世界でも創作物の中でも主役は人間だ。

 しかし俺の中には人間から切り離されたエーアイだとかコンピュータへの幻想が彷徨っていて、一人だけバーチャルという言葉の響きに対してサイバーパンク的な何かを期待している。

 要は、配信者と視聴者という「人間と人間」で形作られるコミュニティがバーチャルの名を冠していることに対する、何とも言えない勝手な失望感があったのだ。

 

 

 8年前には、とっくに答えがあった。

youtu.be

続きを読む

3冊以内で読める!おすすめ百合漫画10選

はじめに

  世は大オタク時代。コンテンツが多様化し、義務教育的な「誰もが視聴している作品」はめっきり減ってきた各界隈で、オタクたちは自らを揺さぶった「神」の存在を他の人に知ってもらうべく、「布教」に励んでいます。

 しかし、自分もこの時代のオタクの一人としてコンテンツを布教したりされたりする中で、一つ感じたことがありました。

 
「他人から勧められたものに手を出すのは結構ハードルが高い」
 
 これはコンテンツの良し悪しや勧めてくれた人との間柄などとは全く無関係で、そのコンテンツに対しての興味がゼロからスタートするのである意味当たり前のこと。故に、どれだけスタートラインをゼロからプラスに動かせるかが布教する側としては肝要なわけです。
 一方で、コンテンツまで辿り着くのに必要なエネルギーを減らすという考え方もあります。コンテンツを消費するのに時間やお金を相当量費やさねばならないとしたら、どれだけ面白いコンテンツをどれだけ仲の良い友人に勧められても手を伸ばすのは困難です。
 というわけで本記事ではタイトルの通り、読んでみよう、買ってみよう、借りてみようとなったときに省エネでも手が出しやすいような、3冊以内で完結している/連載中だが既刊が3冊以内の百合漫画のレビュー兼布教を行っていきます。
 
 3冊というのは結構絶妙なラインで、自分が持つ3巻以内完結の漫画は、打ち切りのような形で終わってしまっていたり、ストーリーこそ畳んだものの、3巻後半は完全に急ぎ足になっている作品も少なくありません。
 しかし百合という「関係性」の変化を描写するジャンルにおいて、それ以上の余白は不要とばかりに少女たちの物語を織った名作が肩を並べるのも、この3冊以内というエリアだったりもします。
 長期作品はしばしば、サブキャラ、サブヒロインの描写に話が逸れている印象を受けることもあります。それに対して3冊以内完結であれば、主人公にのみフォーカスした作品が多く、没入感が高いと言えるでしょう。これらの理由で短い百合漫画は人に勧めやすいのです。
 
 前書きが長くなりましたが、作品紹介に入りましょう。それぞれの作品について、タイトル、表紙画像(クリックでAmazonに飛びます)、公式のあらすじ、ネタバレにならない程度のちょっとした書評/紹介文、という構成を取っています。
 
  • 完結した作品 
  • 連載中の作品
    • ささやくように恋を唄う(百合姫コミックス)
    • きみが死ぬまで恋をしたい(百合姫コミックス)
    • 不揃いの連理(角川コミックス)
    • 一度だけでも、後悔してます。(電撃コミックスNEXT)

 

続きを読む