※この記事はマルチジャンルアドカレ 某鯖02 Advent Calendar 2024 の参加記事です!
はじめに
自分には明確な欠点がいくらかと不明瞭な欠点が数えきれないくらい存在するのだが、前者のうちのひとつとして「出不精」が挙げられる。
家の外に出ること、人の沢山いる場所に行くこと。その両方が人と比べてだいぶ苦手だという自覚がある。だから長年オタクをやっている割に、同人即売会にもライブにもまるで行ったことがない。
その挙句休日が少なく、インターネットが大好きなのだから、外出の最たるものである.「旅行」と縁が無くなるのも当然と言える。思い返してみれば、通っていた中学・高校には修学旅行が無かった。もしかしたら筋金入りというやつなのかもしれない。
一方で、交友関係というものは自分にとっても何物にも代えがたい。様々な縁で知り合った皆々様にお声がけいただいたならば、なんとか腰が上がることも多々ある。会合のみならば、「人の沢山いる場所に行くこと」の方は割合避けられるというのもある。
とはいえ首都圏に住んでいるオタクばかりではない。特に長く付き合っている友人は地方在住の人物も多く、複数人で顔を合わせるとなると、休日のすり合わせや交通費など、自分の性格とは関係ない部分での障壁も大変多い。
それでも会いたい夜はある。パワーで解決することにした。

……なんか反応がやや塩な気もする。大丈夫か?
登場人物紹介

左中:くれいん
俺。居住地は埼玉。メインジャンルは音ゲー。この会をやった経緯は前説の通り。
最左:二番星
13年くらいの付き合い。メインジャンルは格ゲー。いくらかいかつめの風貌に見合わぬハートフルで家庭的な男なのだが、「お前現実で巻き返し出来ないんだからTwitterでは面白い人でいろよ」とAM3時台にLINEで指摘するなど、俺相手にはわりかし厳しい。
中央:たかさき姉貴(@takasaki_sister)(リンク先R-18注意)
13年くらいの付き合い。かなり手広いマルチゲーマー。インターネットでの道化ぶりに反して、細かいところで気の利くド善人。財布を紛失したり、サクチケを同人誌と同梱したり、修正を一本忘れたり、東京に来るたび1つは痛恨のミスが発生することに定評がある。
右中:つばトリ(@tsubatori283)
13年くらいの付き合い。メインジャンルは遊戯王。ハンドルネームから由来するニワトリ擦りで右に出る者はいない。最もジャンクな食生活をしているのに最も痩せており何年も心配されていたが、今回ちょっと体重増加の兆候が見られ、逆に各位を大層安心させた。
最右:やき(@colored_leaves_)
13年くらいの付き合い。メインジャンルはLoLだが、身体を傷めプレイ頻度は落とし気味。底知れないという言葉がよく似合う男で、言動は常にミステリアスと意味不明の間をゆらゆらしている。アイコンは異常に画質の悪いValorantのサイファー。
書き出してみると畑が違いすぎる。このオタクたちが13年前に知り合った場所・そして隠された共通項とは一体なんなのか。
ヒントは過半数がイラストを描いているということと、ここがはてなブログだということ。これ以上は暗部なので触れません。
このうちホテルに泊まったコアメンバーは左側三人。これは最後のまとめでも触れるが、東京で遊ぶと首都圏在住の人間がふらっと参戦してくれるのでそこがかなり嬉しいポイント。
結果的に俺は記事タイトルの通り、24時を回っても余裕で家までの終電がある池袋で、わざわざ金を払ってホテルに泊まったことになる。とはいえそれが気にならないくらい楽しかったので些事としたい。
というわけで残りはぜんぶ身内旅行の写真と日記です。やっていきましょう。

1日目
午前:まず音ゲー
日付は日曜日。コアメンバーの様々な都合を勘案した結果、日程は日月火で決行することになっていた。
まずはtakasaki_sisterが高速バスで早朝の池袋に到着。来てもらった立場として迎えに行くべきではあったのだろうが、前日まで労働だったのもあり常識的な時間まで寝かせてもらった。悪いね。
10時ごろ、ちょうどゲーセンが開店し始める時間に合流。今回参戦メンバーの中で、自分と彼だけがアーケード音ゲーのプレイヤーだったので、人が揃う前にあらかた遊んでおこうという話になっていた。
余談だが、今回何をしたいかは事前にdiscord通話によるヒアリングを重ね、それを元にGoogleドキュメントで「りょこうのしおり」を作成・共有するなど結構張り切っている。こういう機会が次いつあるかわからないし、単に東京は択が多すぎて当日ノリで遊び方を決めるのは難しい。
話を戻そう。恐らく音ゲーフロアについては国内でも一、二を争うであろう設置台数を誇るGiGO総本店へ。メインで遊んでいるタイトルはたかさきはDDR、自分はjubeatと被っていないのだが、SDVXはお互いサブ機種の一番手という感じなので、自然とそれで対戦することに。

ところでこの総本店、メガゲーセンだけあって配信台がある。開凸していたため当然配信台は空いており、確認すると午後まで予約もないとのこと。さすればもちろん……
というわけでわちゃわちゃとプレイ。ちょっと実力差があって負けが込んでしまったのだけが残念。配信準備中に2連PUCが出たり、配信終わった途端良い勝ち方出来たりで調子は悪くなかったので、「持ってない」だったのかもしれない。
久々に東京に来る友人とメガミックスやるためだけに急ピッチでボルテのリハビリ進めたら、速度耐性は戻ってこなかったのに単発だけ全盛期を超えるという意味不明なコンディションになった
— くれいん (@63ryy) 2024年12月1日
2連Pて pic.twitter.com/gnYnadPVSS
配信終わった途端勝てたし良い勝負で涙 pic.twitter.com/XzISDjQjg6
— くれいん (@63ryy) 2024年12月1日
お互い音ゲー大好きクンなのでまだまだ5時間くらいやれそうな感じではあったが、ここで二番星が合流。各々とのサシは度々あったが、3人揃うのは恐らく4年ぶり。年甲斐もなくはしゃぎながら外に出て、昼飯に向かうことにした。
……数十分後の余談なのだが、たかさきはサムネを引っ張ってくるために配信PCでdiscordにログインしたあと、ログアウトとタブの削除を忘れていたことが発覚。最悪の事態も想定されたが、次に配信台を予約していた人物がたまたま俺の後輩だったというミラクルで事なきを得た。東京やらかしノルマ達成、いくらなんでもはやくなぁい?

昼飯:バーガーキング
記憶が確かなら、「しおり」の中で最初に決まったのがバーガーキングに行くことだった。もとより自分はバーキンが好きだとたびたび言っていたのだが、残りの2人はそもそも居住県に店が無い。東京に行くなら一度は、という話に以前からなっていたのだ。
事前にアプリをダウンロードしておくように指導していた甲斐もあり、スムーズに購買。減額幅がナーフを食らった今でなお、クーポン利用で大きくバリューを上げる飲食店であることに変わりはない。繁華街の日曜お昼時だけあって店内は大混雑。テイクアウトをして近場の公園に向かうことに。
この3日間は晴天続きで、日中に限ればかなり過ごしやすかったように思う。屋外でダラダラと飯を食っていてもあまり寒くはなかったのがありがたい。肝心のワッパーが高評価だったのも一安心。「おい俺たち帰ったらこれ食えないとか信じられるか?」とか言っていて不憫だったので、本当に店を増やしてほしい。
この節は写真がないのだが、実は積極的に撮りだしたのはこの後から。今回残念ながら予定の合わなかった人に、是非写真をたくさん共有して欲しいと言われたのを受けてのものだったからだ。ワッパーの画像が見たくて見たくて仕方がない人がいるとは思わないが、ご容赦頂きたい。
ところでインターネットにおいてはバーガーキングはマクドナルドの余波を受け、ふざけた略称のTierリストなどが日夜生み出されている。我々もインターネット人類ということで真剣に話し合い、バーガキとすることで一致した。これはバァガキと表記し、ロリババァのことを指すらしい。そうですか。
チェックイン:ドーミーイン池袋
遠征両名はそれなりの荷物量になるので、ホテルのチェックインは15時と少し早めにとっていた。バァガキを食べ終わったあと、サンシャイン通りで少し時間を潰していざホテルへ。
どうせ部屋でのんびりと過ごすような旅程は組んでいないので、コスト重視でビジホを選ぶのがオタク流。これまでのオフ会でも複数回取られてきた、それなりに合理的な選択肢だったのだが……今回そこを突き詰めると、俺については「じゃあ一旦家帰ったら?」になってしまう。それなりに体験のクオリティも追う必要があった。
そこで選んだのがドーミーイン。よく知られる特徴は、大浴場があることと、夜間に〆のラーメンが無料で食えることだろうか。多少値は張るが朝食バイキングの充実度も高い。

部屋に到着して荷物を下ろし、各位ようやく一段落といった感じに。部屋自体は都市型のビジネスホテル、それも分類はファミリーツインということでそこまで広くはなかったが、ベッドは成人男性三人でもなんとかなりそうな大きさ。

また、宿泊者のために「お気持ち」が冷蔵庫に用意されているとのこと。まあビジホでよくある天然水じゃね?などと言いながら開けてみると……

入って10分でホテルの評価は上昇。本来次の予定までもう一度池袋の街に繰り出すつもりだったのだが、部屋でダラダラする流れになったのも仕方がないと言えよう。
他の部分でも、大浴場の脱衣所にドリンクバーとアイス一本無料がついているなど、お得感を味わわせてくれるサービスが多くそろっていたのが印象深い。それでいて値段は一人・一泊で割ると8000円台、個人的には結構なコスパだったと思っている。

夕飯:SABAR 東京銀座店
17時前にホテルを抜け出し移動。池袋近辺にも美味い飯屋はいくらでもあるが、わざわざ銀座・新橋エリアに移動して鯖を食うのにはそれなりの理由がある。
というのも、鯖は二番星の好物。我々三人は全員未成年の時に、彼の強い希望でマジで鯖料理を食うためだけにノンアル食事会を決行したこともあった思い出の店である。
自分はキツい酢がダメなタイプで、それゆえに一般的な〆鯖はかなり苦手としていたのだが、この店で取り扱う鯖の鮮度が実現する、〆ていない刺身でカルチャーショックを受けたのも記憶に新しい。思い出補正も含めれば、久々の会合・初日に赴く居酒屋チョイスとしては他に考えられないという域にある。


ところで、アラサーに突入した野郎が三人も揃い、12月に酒など飲もうものなら、話題は仕事だとか、健康だとか、資産形成だとか、ライフステージだとか、まあ話し合う価値はあれど「せっかく友達と集まって、俺がしたいのは本当にこれの話だったっけ?」と脳裏をよぎるようなテーマ*1になってしまいがち。
でも今回のメンバーは俺を含め25歳時点で誰一人定職に就いていなかった神の集まり。将来ってやつがないから、人生が既にチルっているんです。せっかく好物を食べに来ているのだからそれでいい。最初の乾杯から、もう完全に飲食の味を楽しむモードでゆったりと過ごすことができ、本当に良かったと思っている。
二軒目:Shisha Cafe&Bar ランデヴー
二軒目は煙へ。もちろん人は選ぶけれど、オタクの中でのシーシャの普及度はここ数年でかなり高まった気がする。日常的な喫煙者が一名、普段は吸わないがシーシャは経験済みが二名。今回のメンバーで行くには申し分ない。
ところでこの記事で最初に貼られた画像を覚えている読者はおられようか。……そう、俺は今回の招集にあたってサキュバスシーシャバーという単語を口にしている。ではなぜ、池袋に実在するそれではなく、赤坂のオシャレなサキュバス抜き*2シーシャ屋に向かったのか。理由は三つ。
- そもそもサキュバスシーシャバーを擦っていたのは粗品のフリップネタありきで、旬が過ぎたから
- 際どい衣装の三次元女性よりお前と話したいというアツすぎるお声がけがあったから
- 際どい衣装の三次元女性がカウンター内にいるだけで会計が5倍とかになるのは流石にだから
まあ背景はともあれ二つ目のようなことを言ってもらえるのは嬉しいっちゃ嬉しいかもしれんね。半分言わせてるみたいなもんだが。




フレーバーはシトラス系で一本まとめてもらったあと、何をベースにしたか忘れてしまったが甘いものを作ってもらった。覚えていない理由は単純で、サブで入れてもらったポップコーンの主張が激しかったからだ。プロジェクターとスクリーンがあったので、何か上映しながら吸うにはぴったりだったかもしれない。
(雰囲気に拘っていないシーシャ屋を見たことはないのだが、)店内の雰囲気が良く、日曜の夜ということもあって静かな時間を過ごした。二番星はセルフプロデュースが上手いタイプで、柄ジャンと煙がまあよく似合う。前夜が深夜バスのたかさきはだいぶウトウト。俺はというと、自家製のレモネードが美味すぎて完飲⇔トイレを短期スパンで繰り返していた。
さて、前節で我々は既に人生がチルっていることを赤裸々に明かしたわけだが、そんなオタクたちがシーシャでさらにチルったら果たしてどんな会話になるのか。検証結果は…………

これの話とかでした。やっぱ飲むなら将来のないオタクとがいっちゃんいい、そういう確信を深めるばかり。
閉店までダラダラさせてもらったのち、ほとんど終電の丸の内線で池袋に帰還。さんざ飲み食い吸いを重ねたのち、現実に戻る人々と逆方向へ歩くサンシャイン通り、これが大変に気持ち良かった。

生まれも育ちも埼玉の自分にとって、池袋は最も訪れた都会・繁華街であるのはもちろん、薄っすらと不夜城のような認識を長らく持っていた。しかし実際に見る日曜24時過ぎのそれはとても静かで、「この街も眠るんだな」という不思議な感慨があったのをよく覚えている。
……と、感傷的な感じで1日目を締めたかったのだが、写真をよくよく見るとガールズバーの客引きは点在している。終電を逃した人間に対する営業って、始発までやってくれるモノなんだろうか?
そしてホテルに帰還。この時間に入る露天風呂は格別の一言だった。池袋のど真ん中で全裸となり風を浴びる経験は中々ない。他に入浴客がいないのをいいことに、ストレッチなどしながらダラダラとやっていた。
「ライザだかユウカだか知らんけど俺の方がふともも太いでしょ」「正しい姿勢じゃないと精査出来ない」とか言いつつ、3Dモデルのデフォルトポーズ*3で3人向かい合っていた時がだいぶ終わっていた。風呂入ってきてそんな光景広がってたら、ハッテン場より嫌だよな。
入浴やらなんやらを済ませるころにはもう2時。なんだかんだ午前から活動し通しなら限界の時間だ。これを見越して2日目の予定は午後からとしてある。まだまだ半分以上も残ってるの嬉しすぎるよなと思いながら、ほな就寝。また明日。
2日目
昼飯:桑ばら
寝起きは全員悪いのだが、その中でも二番星が一番マシで、俺、たかさきと続く。この序列も多分、10年以上変わらない。結局全員が動ける態勢になった頃には13時過ぎになっていた。スロースタートではあったが、今日はスポット参戦のやき・つばトリが加入し、五人行動のメイン日だ。

サンシャイン通りの旧ハンズ前で集合して即昼飯。やっぱオタクたるものラーメン食っとかなきゃね。

ここはスタイルも味も結構尖ったエッジを持つ塩ラーメンで、スープの底の方に溶けきれなかった塩が見えることすらある。それほどの塩辛さとうまあじを両立しているのが他にはない魅力だが、初めて食った高校時代ならいざ知らず、アラサーになった今スープを飲むと、脳内で寿命が縮む音が鳴る。
そんな店なので、四人も初見がいれば一人くらい苦手なタイプもいるかと思われたが、好評だったのでよかった。細麺なので、大盛りよりは替え玉がおすすめ。
午後:JELLY JELLY CAFE
この日用意していたイベントはボドゲカフェ。あえてボルダリングなどの肉体アクティビティに興じる案もあったが、遠征組が東京で肉離れなど起こすとシャレにならんのでインドアに。今回の会合で唯一西口側に赴くことになった。


時間はたっぷりあったのでゲームはいくつもプレイできたのだが、itoが大変に面白かった。ゲームの知名度は勿論、Youtuberなどもよくやっているのでルールをご存知の方は多いだろう。
その知名度にかこつけて、ちょっと読者の皆さんにも推理してみてもらいたい。初見の人向けに、1分でルールがわかる動画もご用意。身内クイズって面白いか?と自分でも思いはするものの、少しでも共有したいくらい楽しかったので3問ほどお付き合いいただきたい。
Game1
【お題:中高生の好きな言葉】
快楽天(女子視点)
マシュ・キリエライト
午後授業休み
ポテト150円
税務署
【答え】
快楽天(女子視点) 22
マシュ・キリエライト 82
午後授業休み 83
ポテト150円 62
税務署 23
【結果・短評】
税務署から出して3点ダメージになり即死。下ネタのイメージが無い男から出た下ネタの規模感がわからなかったことが敗因だが、数字の引きも良くない。
ここであまりにもあっさりゲームオーバーになってウケたので、ステージが進んでも一人一枚でええかとなった。
Game2
【お題・強そうな言葉】
リーサルウェポン
マヒャデドス(ドラクエ)
スナイパー/ショットガン
フレンジー(valorant)
鉄の剣
【答え】
リーサルウェポン 83
マヒャデドス(ドラクエ) 82
スナイパーorショットガン 44
フレンジー(valorant) 32
鉄の剣 62
【結果・短評】
フレンジーがだいぶ低そうなのが言葉の節々から読み取れ、一枚目は成功。そのあと剣に進んでしまい2ダメージ。スナイパーライフルとシャッガンを一括りにする辺りから、銃器全体の評価が高くないのを察するべきだったか。
あと、俺の始動が響き、強そうな言葉というより強そうな武器になってしまった。
Game3
【お題:人気のあるお菓子】
行列店のシュークリーム
ハーゲンダッツ→期間限定のハーゲンダッツ
カルビーのポテトチップスうすしお→韓国人が買うハイチュウ→人生で一度食う機会があるかないかのアイス
デイリーヤマザキの31のホーピングシャワー(ハーゲンダッツに負けてるつもりは一切ない)
63円のコンポタスナック
【答え】
行列店のシュークリーム 92
ハーゲンダッツ→期間限定のハーゲンダッツ 88
カルビーのポテトチップスうすしお→韓国人が買うハイチュウ→人生で一度食う機会があるかないかのアイス 94
デイリーヤマザキの31のホッピングシャワー(ハーゲンダッツに負けてるつもりは一切ない) 91
63円のコンポタスナック 50
【結果・短評】
この数字でノーミス。本当に気持ち良かった。
何度でも言い直していいというルールがようやく有効活用され、恐らくかなり高い数字で拮抗しているのが読めた。人読みはもちろんあったが、最終的に三人が殺到したアイス類の序列が合っていたことが奇跡的だったと思う。
余談だが、たかさきが「このメンバーならくれいんだけは親が貰ったとかで食う機会があるはず」とか言っていたので、じゃあ俺の実家の評価高すぎだろと思った。


これの正答でコロンビアになったのがピーク。オモコロチャンネルファンボがいたのもありitoからの流れでチャオチャオもやったが、8回とかダイス振って6回×出て勝ち目なし。このゲーム実は通常のすごろく以上にサイコロゲーじゃないすか?
とはいえそんな過程がつまらないわけでは決してなく、おいサイコロゲーじゃねえかよ!とか言いながら駒が死んでいくのが楽しい。そういう感想も率直に共有できる仲だからこそではあるだろう。
日夜「勝たないとつまらない」ネット対戦ゲームに興じている自分にとっては、大変効果的なデトックスになった。他のメンバーにとってもそうだったらいいなと思う。次回以降も定番の予定にしたい。
夕飯:韓豚屋 池袋サンシャインシティ店
東口方面に戻り、少しゲーセンで遊んだ後に夕飯へ。本来予約を取りたかった西口の本格中華が、何故かこの日だけリザーブ不可。当日までこれといった代替案が出ず、じゃあサンシャインのレストラン街歩いてそん時のフィーリングで、となっていた。
選ばれたのは……サムギョプサル。新大久保にK-POPでもなくグルメでもなくeスポーツカフェ目的*4で降り立つような我々だったので、各員経験はたかだか1回という感じ。



しっかり美味かったのもそうだし、店長さんがとても丁寧に提供や肉焼きをやってくれたのが良かった。料理はどれも良心的な価格だったが、チャミスルが「だったらコンビニ行くよ」くらいの値段だったので酒は飲まなかった。
結構量は食べて退店したはずだったのだが、やきが〆でラーメン食いたいなどと言い出し場が荒れる。この男はこれが本音かボケか全く読めない上に、答え合わせを一切してくれないのが怖い。ラーメンは昼に食ったし、そもそもアルコール入れてないのに〆も何もという話もある。
流石にご一緒できないからカップ麺でも食ってくれという方向で進み、流れでコンビニへ。他のメンバーも各々飲食したいものを買い込み、フラグというのも烏滸がましいくらいの速度でチャミスルの話を回収することになったわけだが……
ホテルに戻って酒盛りすればいい三人はともかく、やきは宿泊組ではない。では彼はどこでラーメンを食べればいいんだろう?
二軒目:東池袋中央公園
選ばれたのはサンシャイン真横での野外飲酒。当時はまだギリ余裕のある気温だった。登場人物紹介で使った二枚の写真はこのタイミングで撮ったもの。
ここかなりのペースで酒を飲んでたのしくなってしまっていたので、何を話していたかあまり覚えていない。とはいえ記憶を飛ばしたほどの酒乱ではなかったはずで、単に話題が胡乱だったのだと思う。
一つだけ覚えているのは、俺たちいつまでこういうことやっていいのかなあと急に思って、口にもしてしまったのだが、「無論死ぬまで」と返してもらえたこと。ミームでの回答でもありながら、きっと本当に死ぬまで馬鹿やれるんだろうなと思えた。社会が許さなかろうがなんだよ。俺たちも社会を許してねえからトントンですよね?
しかし直後に異変が起こる。俺の口腔内に人生で最大級の口内炎が突如出現したのだ。だいぶ痛い。アルコール消毒などとうそぶきつつ飲酒はやめなかったが、こればっかりは二重の意味で身にしみた。肉体が許してくれねえか、そっかあ。



もし池袋の土地勘がある人がいれば、ある事実に気が付くかもしれない。実はこの公園、ドーミーイン池袋からだいぶ近い。


家から30分のホテルに金を払い、ホテルから3分の屋外で夜を更かす。これを狙ってやり出したら「いよいよ」という感もあるが、ともに出不精の自分が友人と過ごすための最適解なのだから、きっとこれでいいはずだ。良い金の使い方が出来たなあと思っている。
スポット参戦の二人を駅まで送り届け、再び人の減ったサンシャイン通りを逆順で歩く。出来たら年イチ、そうでなくても二年にいっぺんはこれやりたいねと話した。楽しんでもらえて良かったけれど、旅行もどきの終わりは近い、そういう会話で少し寂しい。
次の日には朝食バイキングを予約していた。二番星は朝風呂にも行きたいらしい。昨日以上にさっさと寝ないとだわね。
3日目
朝飯:ドーミーイン池袋 朝食バイキング
なんとか8時台に起き上がり、ノソノソと換装。朝食の単価は一人2300円、いくら睡魔が強しと言えどこれを流すのは手痛すぎるので頑張った。口内炎も多少は腫れが引いた印象、しっかり食ったると気合を入れてレストランホールへ。





平均的にクオリティが高く満足度は高かったのだが、個人的なベストは坦々カレー。書いてそのままと言うべき味わいのキーマカレーなのだが、別種の辛さがシナジーを起こし何とも言えぬ深さがあった。文字通りの看板メニューだけはある。他の二人も概ねこれと麻婆豆腐を褒めていた。俺たちって全員辛いもんイケるんだ、という長年やってきて初の発見。
しかし、初めての場所で初めての食べ物が美味いと、店がいいのか食べ物がつええのかわからないのだけが難点。基本的にはどっちもではあるはずなのだが、上を目指したくはある。坦々カレーの店をご存知の方、ぜひご一報ください。
活動:雑多
実はこの三日目、しおり編集の最終盤に至るまで、二番星が昼の新幹線で帰る前提で組まれていた。たかさきもじゃあ午後は別の東京の知り合いに会いに行くか、とホテルをチェックアウトしたのちの解散が初期プラン。
それが割と直近に覆って夕方まで行動することとなり、それならとつばトリも二日連続参戦。特にやることを決めていない最終日がスタートすることに。
行っとくか、と最初に訪れたのは紙しばきの店。タイトルや触っていた時期は異なれど、一応四人全員に一定の経験があるジャンルだ。

遊戯王現役プレイヤーのつばトリはパックを剥き、お求めのカードこそなかったものの買取に出したらそこそこ回収できたらしく満足そう。たかさきはデュエマ、デッキ売りのドリームメイトを購入。彼は既にスノーフェアリーを握っており、「緑のガキじゃないと満足できない身体になっちゃった……」などと言っていた。実際今コミケに向けて原神・ナヒーダのエロ本を書いているはずで、嗜好に一貫性がある。侍だ。
俺はというと、小学生の頃ドラゴンが10体くらい出てくるデッキを使っていたのだが、令和の小学生はドラゴンが100億体くらい出てくるデッキを使っていることを知ってしまい嫉妬で脳が破損。池袋でパーツを集めきることこそ叶わなかったが、この日のうちにネット通販で3万円弱の買い物を敢行、100億体デッキを完成させ気持ちよくなった。
コミケの原稿終わったらdiscordでリモート対戦することになっているので、大変楽しみ。
バイキングで膨れた腹が空いてくる様子は無く、常識的な時間の昼飯はパス。浮いた時間でラウンドワンに向かったが、いつもアーケードゲームフロアにしか行かないので、逆にボウリングをしてみようという話に。


内容としては、ボウリングを提案した俺が1投目でストライクを出してしまい、「おいこいつマジか」「カマシに来ただけか」と非難が殺到。心理的プレッシャーと筋力の無さで早々に失速してしまう。
逆に尻上がりにスコアを上げたのは、ボウリングを結構ギリまで「素人がやって面白い遊びではない」「左利き差別の象徴」と渋っていた二番星。先の非難の主導者だったにも関わらず、最終的に120近いスコアで優勝。おいこいつマジか。
中高生の頃はフリータイムで延々とタマを転がしていた記憶があるのだが、いざ久々にやってみると1ゲームで腕が疲弊することにビビる。こればっかりは歳のせいにしていいやつではなく、単なる鍛錬不足なのが明らか。出直します。
最終飯:タカノフルーツパーラー 池袋東武店
時は15時台。文字通りの暴飲暴食を繰り返した旅行もどき、最後の飲食が為されようとしていた。
個人差はあれど、全員それなりに胃腸へのダメージを感じていたはずのアラサーオタク四名。最後を飾るに相応しくぶち上げられた暴論が、「スイーツは別腹」だった。
新宿本店は予約必須の超人気店として知られるタカノ、しかし支店かつ平日昼ならノンアポでも入れるのではないかと踏んでの訪問だったが、これが大的中。買い物終わりのマダムたちに紛れて甘味を待つ。運ばれてきたのは……



美味かったとしか形容しようがない。老舗ゆえの優しく、それでいて計算され尽くしたシャープな甘さはこの時一番求めていたものだったのかもしれない。誇張抜きで別腹のように入ったからビビる。
パフェってそういうもんだとは思うのだが、スプーンを入れるたびに次の味に出会えて嬉しい。美味しいの上に嬉しいが乗っかってくるのは間食ならではな気がする。朝食の段で店と料理どっちのパワーか、みたいな話をしたはずだが、これは店のパワーが強そうだ。読者の皆様にも本当にオススメ。
これを食った後はゆるゆると改札へ歩き、適宜解散。
次いつ会えるかはまるでわからんのだけれど、それで感傷的になるほど短い付き合いでもない。そんじゃね、くらいの感じで別れて、30分で家に帰り、洗濯機を回して、飯食って風呂入って早めに寝た。ちょー楽しかった。(偽・櫟井唯)
学び・総評
・地方のオタクを有償召喚するのは大アリ
経済状況の良い悪いに関わらず、交通費・宿泊費というものはリアルが疎遠になるには十分な理由。金の貸し借りや贈与に罪悪感が発生しないくらい仲が良いなら、東京のやつがガツンと出すのは打開として有効なはず。
・人数が多いコミュニティのオフ会は東京でやるバリューが高い
無限の飛び入り参加が狙える確変を逃す理由がない。逆に数人で完結しており、俺のような人間がいない時にはじめて、地方旅行が成立する。
・食事以外の予定こそ練るべき
人間、何かを食べるというイベントは意思決定の最たるものだが、時間に対して行える回数が有限である。食事と食事の間をどう過ごすかこそ、択に真剣になるべき局面だ。
・非日常をやるために日常を意識的に整える
声掛けから実現に半年かかった。体調、財布、有給を取れる態勢などなど……ケの日をある程度真面目にやらないと、思いっきりはしゃげるハレの日は作りづらい。
社会構造に組み込まれないと生きていけない立場なら、中指は立てつつも緩急を希望にやっていくしかない。
・おれは人間関係に恵まれている
マジでありがとね。