今年の師走は、忘年会が7回あった。つまり単純計算で7年忘れたことになる。
もし7歳若返ればちょうど成人したばかり。大学院と社会人という、自分の人生における二大ブルシット期間を忘却出来てありがたい限りだが、一方でハタチの頃に書いた自分の文章は正直読めたものではない。
苦々しい顔で人生を噛み締める行為が自分の糧になっている、などとは全く思いたくはないのだが、自分の内心やキーボードと向き合うなんてのは、充実した日々を送っているのならば(少なくとも俺は)やらなかったと思う。そして27歳の俺はというと、趣味の分野で文章を書くことでギリギリ生計を立てて暮らしているのだから、その経験値が失われるのはそれなりに困る。
与太が長引いた。今までの文章は、すべて「忘年会の備忘」という妙な字面の行為をやるための屁理屈だ。
ところで俺の仕事納めは12/31で、仕事始めは1/2。だから、これはそう長い記事にはならない。……憐れんでもらいたいわけでは別にないのだが、趣味を仕事にするというのは、往々にしてこういった労働環境とのトレードオフになることは、知っておいてほしい。

12/7
焼肉でした
— くれいん (@63ryy) 2025年12月7日
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中学・高校*1の同期と。月の上旬だったのに加えて、それなりの頻度で顔を合わせているメンバーなので、言うほど年の瀬感はなかったか。
つながりは音ゲー。我々が当時通い詰めた高校最寄りのゲーセンはとっくに閉店してしまい、今では居抜きで動線が意味不明なスーパーマーケットになっている。それなりにフィジカルがいる趣味をそれだけの年月を経ても続けていられるのだから、本当に好きなんだなと自分にも相手にも思う。
話題も音ゲーのプロリーグだったり、最近の収録曲や譜面についてだったりが大半。前回会ったのが自分の休職期間だったのもあって、多少なり仕事の話もあった。特段付き合いの長いやつがTOEIC910点とか取っていて「おお」とか言ったのだが、全然サウンドボルテックスのスコアの方が「おお」だったりした。
中高音ゲー仲間には一人だけ関西に進学・就職したメンバーがいて、彼の帰省を見計らって年始に会う予定を立てている。息災であれば嬉しい。
12/15
今日はシュラスコでした
— くれいん (@63ryy) 2025年12月15日
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大学の後輩三人と。厳密には二人は別大学なのだが、おれが大学時代に入っていた音ゲーサークルには非常に関係の深い他大の姉妹サークル*2があり、そちらの構成員も先輩だったり後輩だったり同期だったり、そういう認識をしている。
このメンバーは資本主義社会に対して大なり小なり真剣な怒りを抱えている面々で、そこそこの頻度で飲酒場所を公園にしているのだが、そんな可愛いガキどもをわざわざ多少背伸びした価格帯の店に連れて行ったことにはいくつか理由がある。その中でも一番くだらないものを挙げると……胃腸の強靭さのピークを過ぎてしまったことを感じる一年だったからだ。
大盛り無料やライス無料を断るシーンが増えた。学生時代麺類ばかり食べていた自分にとって、腰の痛みや抜け毛の多さなどに肩を並べる、「身近な老い」の象徴である。食べ放題を楽しむということにはタイムリミットがあると言わざるを得ない。
一方後輩たちは各地のラーメン二郎と最前線で戦い続けているような面々なので、存分に腹を満たしてくれたのではないかと思う。次回は餅つきとか中央線で終点まで行くとかしようと言って別れた記憶があるが、振れ幅がすごい。
12/19
今日はホルモンでした
— くれいん (@63ryy) 2025年12月19日
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今回取り上げる中では、最も長い付き合いがある相手とのサシ。実に27年……要は父親だ。めでたいことに、今年還暦を迎えた。
野球や競馬といった趣味を共有しているのもあり、世の平均的な親子関係と比較したとき、仲の良いほうではないかと思う。とはいえおれがメンタルイシューによる休職と、そこからの復帰をした年の忘年会ということで、父も気になっているだろうから、自分から切り出す形でシリアスな話をしてみた。
酒を飲めるようになって初めて、父と腹を割って話せるようになったように思う。父にも父の人生と、自己との向き合いがある。当然のことなのだが、目に見えるようになったのは最近だ。筋道立てて言語化するのは難しいのだが、自分の親が、真摯に物事を考えて生きてきたというのは、おれにとってはたまらなく嬉しいことだったりする。
父はこの週、このホルモン焼きを含めて6回の飲み会がスケジュールされていた。仕事の付き合いはもちろん、中高時代の部活仲間と麻雀を打ちに行ったり、大学時代のサークル同期とゴルフに行ったらしい。自分もこの記事で他に挙げた面々と60歳になっても付き合いがあれば良いなと、素直に羨ましく思ったものだ。家庭を持って忙しくなった人間も、子供が大学生にもなればカムバックしてくるものだと言う。なるほどと思ったが、おれの交友関係は圧倒的に独身が多いため、杞憂だわな、とも思った。
12/21
今日は鰤しゃぶでした
— くれいん (@63ryy) 2025年12月21日
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この日のお相手は先述の音ゲーサークルの同期と後輩で、今はどちらかといえばLeague of Legendsでのつながりが強いメンツ。後輩が一番うまいので、スケジューリングなども大体キャリーしてもらっている。
同期のほうは俺と同じく人生の立て直しの年だったようだし、後輩は今年が社会人一年目。その辺の話をダラダラできたのは良かった。進捗があろうがなかろうが、心穏やかに生きているだけで嬉しいという相手がいて、同期はそれにあたる。後輩はそれにあたらない。どうしてだろう。
二軒目でシーシャを吸っていたら、別の客(というか非番の店員?)たちがその日あったG1・朝日杯FSの話をずっとしていて、せっかくチルってんのに頭の中無理やり仕事モードにしてくるのやめろやと思った。煙自体はうまかった。
12/22
今日は百合姫展でした
— くれいん (@63ryy) 2025年12月22日
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インターネット由来。discordの中規模なサーバーで知り合った百合厨と、今昔問わずコンテンツの良い話も悪い話もする会に半年周期で呼んでいただいている。忘年会というよりは定例会・冬という毛色が強い。
百合姫展、かなりよかった。創刊20周年記念ということで、おおよそ自分が知らない10年と自分が知っている10年ということになる。しみじみとこれまで掲載されてきた作品を振り返って、面白い話が多すぎだろと思わされた。
実際他の漫画雑誌においてはガールズラブ要素があるというだけで作品の評価に下駄を履かせてしまうことがある。一方それが大前提の百合姫においては、本当に話が面白くないとやっていけない。そもそも描かれるジェンダーを問わず、恋愛や関係性に主題を置いた月刊誌はそう多くないのだ。百合姫出身で評価が高い作品って「本当に」面白いので、読んでみてください。
その後は感想戦含む定例放談。完全にオカルトで身内の盛り上がりでしかないのだが、「この会で言及したコンテンツはなぜか近々供給や新情報が出てくる」という偶然が継続しており、この回もすでに回収済み。来年は試しに狙って詠唱してみようと思う。
12/28
今日はひとんちに来ました
— くれいん (@63ryy) 2025年12月28日
室内の画像はお前らには見せてやんね〜笑(当然) pic.twitter.com/Qlacx40lKD
自分が新郎友人兼新婦友人として統合スピーチを結婚式でやらせてもらった二人のハウスを訪れた。そんな立場になる程度には付き合いも長いので、今さら夫婦水入らずの年の瀬に……的な遠慮も正直ない。旦那は頭の上がらない先輩、嫁は遠慮のいらない悪友という感じだ。
この遠慮のいらなさはマジのやつで、この日、三割くらいはインムの話をしている。リビングで仲良く鍋をつつきながらデカいテレビでオナアキを見ていた時間もあった。冷静に考えるとすごいことだが、ネットミームで笑い合えるリアルの友人がいるというのは結構幸せなことだとも思う。アラサーになったらなおさら。
ちなみに残り七割のたわいのない話も、わざわざブログに書くようなことがないだけでもちろん楽しんでいる。二人の名誉のために強調しておきたい。
乗換駅で買っていった、ちょっといい感じのスイーツを喜んでもらえたのも嬉しかった。自分、お呼ばれしたら気の利いた手土産とかやれます。画面の前の君の家にも行くからな。
12/29
今日はステーキでした
— くれいん (@63ryy) 2025年12月29日
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以前書いた記事の登場メンバー二名と。何なら記事のような小旅行も企んでいたのだが、日程や財布の事情の調整がイマイチだった。コミケ参加のために関東に来るところを捕獲し、あまり派手にはやらず飯だけしっかり食う感じに。
この記事の中では前回会ってから一番間隔が空いていた相手ということになる。一年近くの間に結婚してるやつもいるし、住居から追い出されて同人活動はおろか生命活動すらピンチなところからなんとかギリギリ立て直したやつもいる。一年というのはそれくらい長いんだな、と年の瀬にようやく実感が湧いた。
二人はどこに出しても恥ずかしくない*3クリエイターだし、おれもまあ一応はエンタメコンテンツを作って飯を食っている。オンレコオフレコ問わず色々な話が聞けたのは本当に良かったのだが、彼らと話していると、他人に影響されやすいおれはどうしても「おれも死ぬまでには本一冊出してえな」という気持ちになってきてしまう。
ちなみにもしやるならオリジナル百合小説でやりたい。最近も書いたし。あ、そうなの?みたいな反応だったので、おれ二次創作あんまやらんけどなとか思っていたら、ブログまとめ本とかみたいな話が出てきた。
……確かに、読んでくれる人数も、評判も、ブログのほうが遥かに良い。俺もどちらかと言えば、ブログのほうがうまく書けていると思う。だが、いや、しかし………………
以上7件。外出が苦手なのは治りそうにないが、やはり友人と会うのは楽しい。なんならこれでも会いたい人間には全く会い切れていない。幸い転勤もライフステージの変化もありそうにはないので、還暦目指して、軽率に誘い誘われ続けたいところ。おれやおれの会社がくたばる可能性も大いにあるが、その時はその時だ。
それでは、おそらく12/29~31と連続で蕎麦を食うことになりそうなので、単純計算で3年を越します。2028年もよろしくお願いいたします。