虚無
すっかりめんどくさくなってしまい存在を抹消していたブログの存在を思い出したのは、ハースやってて勝てばレジェヒットの試合でOTKプリにブン回られ、グーで三回キーボードを台パンして不燃ゴミにした二時間後。夜も明けかけた午前五時の話だった。
大学(≒学歴)くらいしかアイデンティティの無いキモオタクである俺にとっては、学期中はクソクソ言いながらも結局は現時点での人生の最重要マーカーが大学であり、いざ長期休みに入り大学に行かなくなると無事「自分が何者なのかわからない」状況に陥る。
半分昼夜逆転みたいな生活とその虚無の相乗効果で、「特に辛いわけでもない鬱病患者」が完成したわけだ。ほんまもんの鬱い人には申し訳ない話だが、俺自身どうしたらいいのかよくわからんので何とも言えん。
睡眠障害はシコれば眠くなるから大丈夫!って言ってる奴がTLに現れたときは流石に一度ブロックした。ご存知EDの俺には不可能だからだ。
さてそんな感じのテンションで無為に匿名掲示板を眺めては、たまにSNSに戻り更新がなくため息をつく、その繰り返しで午前四時台を過ごしていた時に天啓が来た。「とりあえず現状を文章にすれば馬鹿馬鹿しすぎて冷静になるのでは?あるいは承認欲求だけでもワンチャン満たせるのでは?」そして競馬予想を数週間だけして放置していた当ブログの事を思い出したのである。
ただ流石に眠かったので、その時は明日やろうと先延ばしにして寝た。
趣味
社会的地位以外にアイデンティティを確立しうるものは何だろうか?
そもアイデンティティとはなんだ?安易に横文字に頼るのは良くないのでググる。自己同一性と言われた。世間に浸透している横文字は日本語にうまく対応しないから横文字のまま浸透しているのだということがよくわかった。
本題に戻るが、趣味は回答としてかなりマルに近いのではないかと思っている。「俺は~~が好きなオタクだ」は、自己の方向性にを決めるのにふさわしいと言える。結局のところ集団に所属してそこで他人との距離感を掴むのが自己確立であるから、「~~が好きな集団」に紛れるのは快い。(それを好むだけで仮想的で概念的な集団に属するって話で別に実在の愛好家コミュニティにいるかどうかは関係ないよ)
別に俺は無趣味な人間ではない、むしろ広い方(勿論浅い)だと思っている。
ではその中でアイデンティティにできうるレベルの趣味は何か?人生に占める時間から鑑みるに、音ゲー、野球、百合の三強だろうか。
とたんに暗雲立ち込めてきた。そもそもこの文章を書いていること自体、本来楽しいものであるはずのゲームでストレスを貯めたことが原因なのである。
モブ
まず一つ言わせてもらうが、俺はモブという表現が大好きだし、自分はそう括られるにふさわしい凡百野郎だと思っている。どのランカー様が最初に言い出したのか(あるいは俺と似たモブが自虐を始めたのが先か)は知らんが、実力が存在するゲームにおいてこれほど使いやすい言葉はない。
自分語りは自分語りでも過去の自分語りはあまり好きではないので詳しく話すつもりはないが、音ゲーに初めて触れたその瞬間から最強の手本と壁がすぐそばに存在したのが俺の音ゲー人生である。そしてそれとは一切関係なく自分の問題として、俺は「上手くなるためのプレイ」を一クレたりとも積んでこなかった。
こんなガイジにも音ゲーは優しい作りになっていて、惰性で100円積んで好きなことやってるだけでものったりとしたペースで地力はついていく。ただそれはラクガキストじゃないが最低極まる自慰行為であって、周りのちゃんとした音ゲーマーのプレイとは乖離したものだった。気づいたのが去年の春過ぎくらい。遅い。
「難易度帯を埋める」「苦手な譜面傾向を触る」「ある一曲をしっかり粘着する、研究する」「その機種にしかないようなマイナー曲もプレイする」基本的に俺の音ゲー人生は全てを避けてきた。ほんのたまにお気に入りのオタク・ソングが収録されれば粘着することもあったが、上手いやつが初見で出すようなスコアに1000円かけてたどり着き、上手いやつが2playで出すような理論値に10000円かけてしがみついた。
SINOBUZで確か城を探検するイベントがあったが、あのシステムは俺のようなクソゴミに現実を突きつけるに十分だった。効率のいい攻略はまずコストを自己鍛錬に充てるべきだという話で、俺の音ゲーは攻撃力も上げずに目先の事だけ見て初期ステで宝箱を攻撃し続けることに近い。
まあ無為な自己満音ゲイムも楽しくないわけではない。いや楽しい。変に見栄はって上手い人のモノマネ始めたら急にしんどくなるけど、自分の背丈で遊んでる分には問題ない。やっぱりガイジに優しいゲームだと思う。ただうっかり実在集団に所属してしまったのは今でもやや後悔していて、常々上手い人の邪魔だけはしちゃいけないなとは思っている。腐ったミカンは箱から出さないといけないから。
自虐もそこそこにして本当は何が言いたいかというと、俺は音ゲーをアイデンティティに出来るほど音ゲーが上手くないということ。そして連動する形で、実力要素が介在するような趣味は仮想概念集団にヒエラルキーが発生するから自己確立には不向きだということ。もちろん上手い人は別だよ。
ハム
これはこれでツイで撒き散らしているのでご存知の方も多いかと思うが、俺の贔屓球団は日本ハムだ。野球に詳しくない人はTDNが在籍していた北海道のチームとだけわかっていただければ十分だ。贔屓にしたのは親族がそうだったという単純な話で、熱が入る前とはいえ移転前の東京ドーム時代の試合を見たこともある。
さて問題を端的に述べれば今年は弱い。去年全てが上手くいって日本一まで行った反動なのかもしれないが、ケガ人はピンポイントにキーパーソンだし、去年の確変が数人無事終わった。まあ早めに来年以降の育成見据えた野球始めたしいいかな。ここ二週間に限って言えば強いし。
アイデンティティとしてどうか?快適な匿名掲示板ライフでよりストレス貯めることになりそうだから却下。
レズ
そもそも百合のオタク(平坦ではなく”ゆ”をアクセントするのが肝)になったのは色んなものを拗らせて自意識が広がりすぎたからSNSを辞めてた高1の冬くらいだったが、股間を蹴り上げられてEDと化した事と時期こそ近いが因果はない。結局百合厨なりたての頃はサブカルぶって目覚めた理由を難しい言葉にまとめようとしてバカを露呈するなどしていたが、結局のところ恋する女の子は可愛い!二人ならそれが倍!以上のものはないのかもしれない。でも別にNLは読みたくないしどうなんだろう。結局自分が好きになれないからうっかり成功者に投影してしまうのが嫌なのかもしれない。ちょっと自己分析がまとまらないので割愛。
少女同士の恋愛にどのような価値を見出すかは人によって異なるが、二大カタルシスは「無垢」(イノセント)と「禁忌」(タブー)辺りじゃないかと思う。俺は純真ロリとそれに対して創作的変態思考を隠すことなく溺愛するレズいお姉さんとか、クールで無口に見せかけて姉に対する劣情を胸の内に秘めに秘めた妹とかその辺を見てるのが楽しいので多分後者寄りなんだろう。
そのどちらも、少女性に対する過度な祀り上げがあるのは言うまでもない。現実の少女を知っているから少女性を神格化する人も、知らないからする人もいると思う。現実の一般恋愛が少女漫画のようにはいかないのと同じで、現実のレズビアンの恋愛も百合漫画のようには普通いかない。
で、知らなかった俺には無謀にも自分が本気で百合漫画に出てくるような少女に(メンタリティーだけでも)なれると信じていた時期があった。ヤバくね?ヤバでしょこれ。結論から言うとなれなかった。今は来世に期待しているが、あまりにも悪行を積みすぎたので輪廻転生があるにしても畜生道に落ちると思う。
一応補足として自分のことを女子中学生(17歳)などと言い出したのは流石に全面的にネタでそれとは別件なのだが、それがクロスオーバーしようもんならもう取り返しがつかなかったと思う。実際つかなかったんだよな。
流石に女子中学生を自称するのは世間の風当たり的にも厳しくついこの間引退を表明したわけだが、あの時期は俺の人生の中で初めて自分のなりたい姿になろう!とデカい声出して努力していた時期なのかもしれない。それがアイデンティティのある人間の姿だと言うなら、あまりにもエネルギッシュで今の俺には刺激が強すぎる。
アウトプットで自己を見つめなおすという行為は比較的知られた行為だし、SNS全盛の今の世ではいろんな人が無意識下にそれをやっているのではないかという気もする。
俺のツイートは基本的にそれを避けようとして生まれたものばかりだと思う。たまにちゃんとやるといきなりフォロワー5桁の絵師がやってきて「これ面白い」とか言い出すのでロクなことにならない。
ひとまずはそんな事故が起こらない場で文字を書けて少し気は楽になったし、アイデンティティ問題は今週中に意味もなく大学に行ってラーメン食うことで先延ばしにしようと思う。
余談1:ロクなことにならなかった例
余談2:最近一番面白かったLINE